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『Clarinet SEVEN’S』
とは
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「エスクラのCDって、ありますか?」。私がCD販売店でバイヤーをしていた時、高校生から実際に受けた質問です。
一般的にクラリネットと呼ばれているものは、A管・B管の2種類になりますが、実は管楽器の中で1番種類が多いのが、クラリネットなのです。前出の2管のCDはかなりのタイトルが発売されていますが、それ以外の管はほとんど発売されていませんでした。特殊管と呼ばれるEs.Cl.などの楽器を使用して何か面白いアルバムが創れないか、そうした考えのもとで誕生したアルバムが『Clarinet
SEVEN’S』です。
使用している楽器は7種類、最高音から重低音まで千変万化する音色が楽しめるアルバムとなっています。また、その管との相性が良く、広く知られていている曲を選曲しましたので、企画先行のCDにありがちなマニアックなものではなく、「聴いているだけで楽しい」アルバムに仕上がりました。
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岡村理恵・後藤友香理のデュオ
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7種類の楽器を吹く、と言葉で書くと簡単ですが、実際にそれをすることは、クラリネット奏者としては無謀とも言えることですし、事実非常に困難です。才気溢れるクラリネット奏者、岡村理恵が、この無謀な企画に賛同してくれたことにより、このアルバムが現実のものとなりました。また、ピアノには、岡村との親交が深く、高いアンサンブル能力を持つ後藤友香理を迎えることにより、実に息の合った演奏になっています。
前へ前へと、ややもすると攻撃的な演奏を見せたかと思えば、突如としてしとやかな音を紡ぎだす岡村、最高音から最低音までの相手となるピアノは、後藤の類い稀なる感性による曲によっての弾き分けが冴えます。相反する様で互いに絡み合う音楽はこの2人でなければ生まれなかったでしょう。
例えば「スコット・ジョプリンのニュー・ラグ」、「パイナップル・ラグ」。共にS.ジョプリン作曲のラグですが、淡々と進行する従来のラグの演奏ではなく、ニュー・ラグは「揺らし」と「ため」が聴き所。対してパイナップル(車のCMでおなじみの曲です)は淡々と進みながらも、随所で聴き手の耳をくすぐってくれます。
情熱的で最後はヒステリックなまでのノリになる「火祭りの踊り」も、このデュオこその演奏です。この2人ならではの個性溢れる演奏をお楽しみ下さい。
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『Clarinet SEVEN’S』 〜もう1つの顔〜
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このアルバムは、もう1つの聴き方があります。実際にクラリネットを演奏している人にとっては、非常に貴重な音源であるという点です。Es.Cl.を吹いている人、Bs.Cl.を吹いている人、さらにはC.A.Cl.を吹いている人など、今までそれ単独での楽器の演奏を1枚にまとめたCDはありませんでした。
『Clarinet SEVEN’S』は、特殊管を手にする機会のある、全てのクラリネット奏者への指針となるアルバムでもあります。今まで聴きたくても聴けなかった演奏が聴ける希少性、「クラリネット奏者及び吹奏楽関係者は全員必聴!」と断言できるアルバムです。
(『Clarinet SEVEN’S』 ディレクター: 石本和富)
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